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叶わぬ恋が成就したふたり2~オスマン帝国外伝




前回「叶わぬ恋が成就したふたり1」からの続きです。



史実では当時の内情がどうだったのかわかりませんが、ドラマの様子では、皇帝の統治が安定しているため政略結婚の必要もなく、皇帝は妹を今度こそ幸せになれる相手に嫁がせたいと思っています。

そして一方のイブラヒムは、出自こそ異国から拉致されてきて改宗した、身寄りのない移民という不利なものではあるものの、皇帝の信頼厚く、最高位の大宰相にまで任命された若い独身者。

しかも、前回のロードス島への遠征中に、刺客に狙われた皇帝を庇って負傷し、皇帝から命の恩人とまで言われています。

条件だけを考えれば、一緒になれそうな気もするのですが、婚姻はあくまで皇帝の考えで決まるものであり、倫理観としても、皇女が誰かに恋慕の情を持つなどは、問題外のことのようです。




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そのため二人がお互いの気持ちに気づいてからも、臣下に囲まれた宮殿内で、かろうじて一言二言個人的な会話をかわしたり、人づてに小さなメモ程度の手紙を渡したりするのが、精一杯。

手さえ触れず、ふたりともまるで子供のようないじらしさで、見ているこちらも切なくなりました。
特に皇女さまはかわいかったなあ。

イブラヒムから貰った、小さな蝶のブローチを大事に着けていて、母后に「誰からの贈り物なの、趣味がいい」と褒められた時、さりげない顔を装いながらも嬉しそうだったり。


でも、何も知らない皇帝が、妹の幸せを願って、皇女と前大宰相の子息との縁談を決めてしまい、

それまでは多くを望まず、自分から野心など持たなかったのに、絶対に自分が何とかするから、諦めないで信じていてほしい、と皇女さまに誓ったイブラヒムも、とうとう万策尽きて、

拉致されてきてから今までのつらい人生が、大宰相に任命され、華々しく報われ始めたばかりだというのに、あろうことか、イブラヒムはすべてを擲(なげう)って故郷へ帰ってしまいます。




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前回も書きましたが、周りは正室不在の後宮で、複数の側室(妃)やその候補者たちが、皇帝の寵を競って陰に陽に争っています。そこにあるのは皇帝への愛情だけではありません。

普通に考えたら、イブラヒムにとっても皇女との恋の成就は、更なる政治的野心を満たし、身の安泰を図る大きな手段になり得るし、

反対に、当時の倫理からして叶いそうにないことならば、皇帝の怒りを買って失脚する危険を避けるため、色恋などより保身第一と諦めて、危うきに近寄らずという選択もあり得たのに、

この物語の中では、そうした駆け引きの要素を一切入れず、この二人がどちらもただ相手を恋しく想う、純粋で一途な愛情の持ち主として描かれていたのが、

実際にはそんなことありえないだろうな、と、歴史的考察などに関しては、かなり男性的な思考になってしまう私は思いつつも、今回はとてもいい感じでした。



こうして一度はすべてを諦めた二人でしたが、二人のお互いへの想いをを知った皇帝の一声で、晴れて一緒になることができ、新居で暮らし始めた様子がこの場面です。




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ベネチア大使から贈られた西洋式のテーブルで朝の食卓を囲み、妻の顔にじっと見入るイブラヒム。

ここまで長かったなあ、結婚が決まってからだけでも、何話分あったかしら。
(結婚式での皇女さまのきれいな衣装など、これまでの画面も保存しておけばよかった。)


面白いことに、死ぬか生きるかというほど絶望した二人なのに、結婚が決まった時の喜びの表現は、私には拍子抜けするほど控えめなものでした。







実は前回の記事にも載せたこのシーンが、結婚が許されてから、二人が初めて会った場面です。

生きて二度と会えないかもしれないと思っていたのが、晴れて婚約者同士となっての再会だったのに、え、それだけ? 抱き合う程度もなし? というくらいのじれったさ。

こうしてちゃんと手を取り合ったのが、確かこの時が初めてだったんじゃないかと思います。


一度は思い詰めたあまり自殺を図ったことさえある皇女さまなので、喜びのあまり泣き出すくらいの反応は当然見られるだろうと思っていたのですが、

予想に反してふたりとも、非常に淡々と、ほのぼのとしたものでした。

そういうところにも文化の違いを感じて、すごく面白いです。
トルコの人々は、あれで物足りなくないのね。それとも時代や二人の性格に合わせた演出なのかしら。



ところが遂に一緒になった二人は、一転して堂々と、堰を切ったようにあつあつ、ラブラブです。

言葉の表現がまた、日本人には非日常的なすごさ。(笑)

ほとんどの日本人が思っても口には出さないようなことを、はっきりと表現するし、詩を愛する文化があるからなのか、時代物だからなのか、その言葉がまた、文語的で、詩的で、耽美的。


そういえばドラマの最初の方に、何度もイブラヒムの独白が繰り返し入っていて、その中で使われていた言葉も、詩的でドラマティックで、かつ哲学的な雰囲気を出していたので、

もともとイブラヒムを、知性が深く感性が繊細な、皇帝にも劣らず知的で芸術的センスの高い男性として描いているのはわかっていましたが、

それだけではなく、トルコでは愛の表現は、これくらいの言葉を使うものという感覚もあるのかしら。


朝ごはんを食べるのもそっちのけで、じっと愛する皇女さまのお顔を見つめながら、イブラヒム曰く、




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褒められすぎて恥ずかしいわ、なんて照れる皇女さま。ほんとにお美しい。
イブラヒムの気持ち、わかるわあ。

共に生きることはできないと思っていた人と一緒になることができて、朝目覚めた時からその愛しい顔を、姿を、毎日隣で見ることができる、そのあまりの幸福に、

毎朝毎日、まだ信じられない思いさえする、そんな気持ち・・・。


皇女さまももちろん同じだと思いますが、なぜか私、こういう場合、昔から男性側の心情に、より共感してしまう傾向があります。

よかったねえ、イブラヒム。

10歳で親兄弟からも故郷からも突然離されて、一人ぼっちで異国で生きてきて、寂しくてつらいことばかりだっただろうけれど、こんなに愛した人と一緒になれて、生きていたかいがあったね。




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すると皇女さまが、昨夜、兄皇帝の寵姫が、皇帝の愛情を失うことが怖いと言っていた、その気持ちがわかる、と言い出します。

それを聞いてイブラヒムは、後宮の妃の不安は一生続くけれど、皇女さまにはそんな不安は関係ない、と。なぜなら自分は、




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・・・わかってたけど、その言葉を聞きたかったのね、んもう皇女さまったら。(笑)
イブラヒムもまったく、朝っぱらから大真面目で、何を恥ずかしいことを言ってるのやら。

見ているこちらは、もう当てられっぱなしですが、ここまでのいきさつがあるので、この二人のこういう場面を見るのは、私にはとっても嬉しいのでした。ほんとにほんとに、よかったね、ふたりとも


ちなみに、この二人の食卓、こんな大きさ。




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ベネチア生まれのイブラヒムは、この西洋式のテーブルが気に入っているようだけど、私だったら、もっと旦那さまの近くに座りたいなあ。これは遠いよね。

こればかりは、ここのお国風に、食事用の小さなテーブル(ちゃぶ台っぽい)を囲む方が、皇女さまもいいだろうになと思いました。

これは皇帝一人の朝食風景ですが、こんな感じです。




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失礼しました、陛下。(笑)
それにしても、明らかに一人では食べきれない量の、豪華な朝ごはん。

画像をご覧いただいてお分かりかと思いますが、このドラマ、画面がものすごくきれいなんです。

下から二つ目の画像なんて、タッチはシスレー、時代背景などの雰囲気はアルマ・タデマの、名画のよう。背景も、小道具も、服や宝飾品も、細部までとても美しいのが、私にはたまらない魅力です。

またそんなことも、機会を改めて書けたらいいなと思っています。
イブラヒムと皇女さまのラブラブシーン画像も、実はまだたくさん残っているし。(笑)



「オスマン帝国外伝」を見てみたい方は、最初の2話と、週に一度更新される1話を、こちらのサイトで無料で見ることができます。

それ以外の回も、Huluという動画配信サービスに申し込むと、全話見ることができるようです。

2週間無料で試すことができるそうなのですが、私は恐ろしくて申し込めずにいます・・・時間が許す限り、見続けて止まらなくなりそうで。笑

このドラマは週に一本50分観るくらいが、今のところ私にはちょうどいい感じです。






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叶わぬ恋が成就したふたり1~オスマン帝国外伝




もう半年ほど、無料動画サイトで更新されるたび、楽しみに観ている外国のドラマがあります。

その名も「オスマン帝国外伝 愛と欲望のハレム~ シーズン1」。
トルコで大ヒットし、世界40か国以上に輸出されている人気番組だそうです。







後から思えば、時々タイトルは目にしていたのですが、このいかにも昼メロ風な副題のせいで、脳が自分の興味の範疇外と認識してスルーしていたらしく、

ある日ふと存在に気づいて観てみたところ、もともと史劇大好きな私は、これまでに接したことのない異国の感覚と美しい画面に、夢中になりました。


このドラマの面白さについては、また何度かに分けて書きたいと思っていますが、

今日はまず、見ている私まで嬉しくなって思わずスクリーンキャプチャしてしまった、「秘めた叶わぬ恋」が成就してあつあつの、物語中のカップルの様子をアップしたいと思います。


この二人、皇帝の寵を競う後宮の美女たちの駆け引きの話の中で、唯一の、いわば ”純愛担当”。
二人が幸せになった場面を見て、大勢の人が私同様、喜んだのだろうなあと思います。

そう思うと、今更だけど、物語の力ってすごいな。







皇帝の妹である皇女ハティジェは、一度嫁いだものの夫が死んだため、出戻って後宮で暮らしている若い寡婦。その皇女さまが、兄である皇帝の側近を好きになります。

このイブラヒムという男、子供の頃に異国から拉致されて来た不遇な人なのですが、皇帝がまだ皇子の頃に出会い共に育つうち、才能豊かなのを気に入られて、とうとう大宰相にまでなりました。

イブラヒム大宰相は実在の人物で、ベネチアからさらわれてきた元奴隷が異例の出世を遂げた、というのも、すべて史実通りだそうです。


そのイブラヒムが毎夜、公務を終えてから宮殿のテラスに出て、孤独な自分の境遇や、生き別れた故郷の親兄弟を思いながら、昔母に習ったバイオリンを奏でていたところ、

皇女さまがその音色に聴き入って、自分の部屋のテラスから、これも毎夜、彼の姿を探すようになったのでした。




オスマン帝国外伝 ~シーズン1 第2話 18
ハティジェ皇女




・・・このあたりの過去のシーンも、スクリーンキャプチャしておけばよかったのですが、

文章で書くとこんなにロマンティックなのに、今書いていてようやく、ロマンティックな話だと腑に落ちたような気がするほど、最初のうちは全然共感していなかったので・・・。

イブラヒムに全然、うっとりできなかったのです。


イブラヒムも皇帝も、ドラマの最初は史実では20代半ばなのですが、40年以上にも渡るスレイマン1世の治世を描くドラマなので、二人とも最初から少し年上の俳優さんが演じています。

そのため皇帝は、即位時から既に貫禄たっぷり。

イブラヒム役の俳優さんは撮影当時30代最初で、設定年齢とそれほど大きく違わないけれど、額の辺りがやや寂しかったり、時代柄、髭面だったりと、個人的にあまり乙女心(笑)を誘わない外見の上に、

こんな境遇の人の胸の内はどんなだろうか、と同情的に想像してはいても、本人があまりにいつも険しい顔をしているし、気心が知れない感じの感情描写なので、共感しにくかったのです。

その辺のキャラクター設定というか、人物の描き方や物語の語られ方も、感覚が日本やアメリカ・イギリス辺りのドラマとは微妙に異なっていて、それも私には毎回面白いのですが。






中央が皇帝、左から2番目が、皇帝の右腕イブラヒムです。
イブラヒム、いつもたいていこんな表情。




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整った容貌の俳優さんだし、孤独な境涯の苦悩の深い男という雰囲気は良く出ていますが、ロマンティックな感じでは、あまり・・・。(笑)

ちなみにこの俳優さん、オカンという名前なんですって。オカン・ヤラブク。
姓も名も、日本語の語感にはない面白さ。

トルコの人にとって、それはどういう感じ(印象)の名前なんだろう。

ごく一般的な、よくある名前なのか、それとも珍しい、かっこいい名前なのか。
ごう、みたいに男らしい強そうな語感なのか、ゆう、みたいな柔らかい優美な印象なのか。

トルコ語なんてほとんど接したこともなかったものなあ、想像もつかないわ。
私にはこうした語感の違いも、人名やセリフを耳にしているだけで、かなり新鮮で刺激的です。



と、前置きだけでかなり長くなってきてしまったので、今日はこの辺で。
次はもっと皇女さまも登場する、二人の幸せ画像をアップします。


(続く)→ アップしました「叶わぬ恋が成就したふたり2~オスマン帝国外伝」






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パフスリーブの王子様~私にも楽しめた素敵な恋愛映画




(大幅に書き直して画像も付け足したので、改めてアップしました。)


このところ、本や映画などで、次はこれを読みなさい(観なさい)と言われているかのように、
数日のうちに何度もタイトルを目にするものがいくつもありました。

「魔法にかけられて」もそのひとつ。

聞いたことあるけどどんな映画だったっけ? というくらい、全く関心がなかったのですが、
そこまでサインが来たのだから見てみようかと、DVDを借りてきました。


・・・・・・・・・2分20秒でくじけそうになりました。(笑)



20141211174506[1]
           (ここから3枚の画像はネット上のものをお借りしました)



ハッピーエンドの恋愛映画で幸せな気分に浸るのはストレスに効くというけど、そもそも恋愛映画にジャンル分けされる類の物語にあまり魅力を感じない元々の好みは、変わるものじゃないなあ。(笑)

お話に恋愛が絡んで来るのは好きなんだけど、それが主題だとほとんど食指が動かなくて。
「赤壁(レッド・クリフ)」とか、「ゼロ・グラビティ」なんて聞くと、わくわくするんだけどな。


以前、名作と呼ばれる古い映画を観た時に、最初からちっとも面白くなくて、これは自分には合わないとすぐに気づいたのに、「でも有名な作品だし、途中から面白くなるのかも」と辛抱し、

結局最後までまるきり面白くならず、ぐったり疲れて、名作だからって好きとは限らないんだ、次からは自分の好みに従おう、と思うことを何度も繰り返したので、

今回も「途中からアニメが実写に変わるはずだから、もうちょっと見てみよう」と思わなかったら、
本当に最初の数分で観るのをやめていたと思いますが、

でもこの映画は私にもどんどん見やすく面白くなってくれて、最後まで楽しむことができました。
公園でヒロインが歌い踊るシーンが素敵で、その辺りからがぜん楽しくなりました。

さすがミュージカルのディズニー。


特に、お年寄りの男女がベンチから立ち上がって踊り出した時には、一瞬目を疑う現役ダンサーのすごいステップにしびれました。年齢って、つくづく、その人によるんですね。

ヒロインの歌声も音楽も良かったし、あのシーンで彼女が着ていたドレスもものすごく好みで、
朝あのドレスで登場した時から、その動きばかり見ていました。(笑)

ナポレオン時代に流行ったハイウエストでシンプルなシルエットのローブ風ドレス、大好きです。
その現代風アレンジで、切り替え部分がふくらまないほっそりした形が、私の好みにドンピシャ♪

更に、それが白や淡い色だと、最高に好みです。
ヒロインが動くたびに裾が美しく広がって、動きがとても優美に見えました。

私が時代物やファンタジー系の映画が好きなのは、こうした美しいコスチュームを見るのが大好きだから、というのもあります。同様に、自然や建物など、背景が美しい映画も好きです。



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他にも、途中で止めずに観ることができたのは、実は王子様のおかげも大きかったと思います。
最初にアニメで出てきた時には、いかにもヒーローの引き立て役然とした印象だけだったけど、

実写になってからの王子様は、NYという別世界に来ても気持ちがいいほどありのままの自分を貫いていて、滑稽なほど華々しく堂々と場違いな王子様のままで、ものすごく笑わせてもらいました。

全身全霊全力で、いついかなる時もあるがままの王子様。
何だか勝手が違うぞ、なんて、一瞬たりとも思わず自分のペースのままなのが、いっそ清々しい。

あの王子様の、素の自分を全面的に受け入れて愛しているところ、本気で見習いたい(笑)。よくまあこんなに、底抜けに明るくおつむが軽そうという雰囲気が出せるなあ、と役者さんにも感服しました。


それともうひとつ、映画の内容と関係なく極めて個人的なことなのですが、彼の顔になぜかとても親しみを感じて、おバカっぽいのにかわいいと感じてしまう、誰かに似ている、と思っていたのですが、

二年ほど前から大好きな俳優さんと、笑顔や表情の動き方が似ていることに、途中で気付来ました。


この数年間で、病気の体と鬱すれすれの心の状態を、徐々に回復へ向ける手助けになってくれた人や物がたくさんありますが、その俳優さんも、私にとっては特に大きな恩人の一人。

彼には色々な意味でどれほど助けられたかわかりません。
正確には、俳優さんというより、彼が演じているドラマ中の人物に、かな。

見ているだけである意味リハビリで、その時から今に至るまで、いつも感謝の気持ちでいっぱいです。

ドラマ中の設定で、彼のお母さんが「トリスタンとイズー」の講義をしていた文学の先生で、お父さんがアジモフファンというのを知り、まあなんて好みが合うの、ぜひお嫁に行きたい、と思って、

そんな、小説の主人公に憧れた女子高生の頃のような自分に笑ったり。(いくら好みが合っても、英語だと日本語の万分の一も、大好きなそれらについて私、語れないなあとも思ってしまったけれど。笑)



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話を戻しますが、王子様、その大好きな彼に表情が似ているので、お姫様が恋してしまうNYの弁護士に対して、いかにもおばかっぽいお笑い担当の役でも、なんだか今回私には、かわいかったのです。


そして、ラストでその弁護士が、お姫様をキスで目覚めさせた時にも、
私は主役ふたりの最高潮のラブシーンより、背景に写っている王子様の方に目が行ってしまいました。

だって王子様、自分の花嫁が自分のキスでは目覚めず、別の男のキスで生き返って、目の前でラブシーンを繰り広げているのに、彼女が生き返ってそれはそれは心底嬉しそうに、笑ったんです。

な、なんて心が大きくてやさしい人なの、私、この王子様がいいわ、と本気で思いました。

この場合に自分の痛みが先立たない人なんてめったにいない、それほどの度量の持ち主なら、おつむが軽いくらいどうってことないや(笑)、人間として男性として、心から尊敬しちゃう、と。


そこで彼にごく普通に、嬉しいけれど寂しそう、という顔をさせなかった制作側、
監督か演出か、脚本かな、誰だかわからないけれど、やるなあ。

観ている人は、無意識でもこうした情報をしっかりと受け取っているから、
王子様のあの反応で、お伽噺風のラストへの共感が、格段に上がったと思います。

あんなにいい人に、幸せになってほしいって、誰だって思うもの。

いい映画って、こんな風に、一見何気ない細部まで、本当に考え尽くされて最上になっていて、
お話の面白さとはまた別に、こういうことでこうして感動を覚えるのも、大好きです。



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ところで、私が恋愛がテーマの映画(でも小説でも漫画でも)を、昔からあまり好きではない理由のひとつに、登場人物たちの心が複雑過ぎると感じることがあると思います。

もちろん色々な感情が湧いたり、迷いや葛藤が出てきたり、誰でもするでしょうけれど、
好きな人は最初から好きでそれが殆ど変わらない単純な私にとっては、皆、複雑すぎるというか、

自分の本当に大切なことを自覚したり、恐れと向き合ったりすることなく、複数の問題の思考と感情をごたごたと抱えたまま、苦しさやつらさを相手にぶつけてますますややこしくして行ったりする。


その荒れた心情を恋愛ドラマとして見せられても、個人的にはあまり共感できないのに、
抑圧されて処理できないままの孤独感やつらさは、泣きたくなるほど伝わって来てしまって、

暗澹とした気分になってしまうのです。

特に、そういう心のすれ違いや傷つけあうことが恋愛であり、それは自分ではどうしようもない哀しい人間の性(さが)、というような諦念感の漂う、都会的で現代的な洒落た恋愛映画は、すごく苦手。


恋愛で悩むの、好きなんだね、それが恋愛だと思ってるんだね、
つらくて悲しくて傷つけあうのが恋愛や人間関係だと思ってるんだね、

私は違うなあ、

ただ好きな人の目を、毎日見ることができたら、一緒にいられたら、それだけで幸せ、
それだけが唯一大切なことで、時に喧嘩したって根本の愛情が消えることはないし、

お互いにそうだったら、現実の細かいことは二人できっとなんとかできるんじゃないかなあ、
と思ってしまうのです。


ずっと、そんな私が幼稚で馬鹿なのかと思っていたけれど、最近、どんなことでも一番大事なこと
=「真実」って、やっぱり極めて単純で簡単なものなんだと、以前にも増して感じています。



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         このシーンからラストまでは、とても賢そうに見えた王子様♪



だから評判のいい恋愛映画でも、たいてい私はあらすじを読んだだけで疲れてしまって、それよりは物語のテーマに主人公の恋が成就できるかどうかが絡む、などという方が共感できるのだけど、

ヒロインがおとぎの国の人物で、前述のような「現代的複雑な恋愛心理」が一切なかったのも、
今回安心して楽しむことができた大きな理由のひとつだと思います。


肝心の主役カップルについてここまで何も書かない感想も珍しいだろうけど、ま、いいか。(笑)
もちろん、ハッピーエンドの恋物語にうっとりしたい人を、文句なく満足させてくれる映画です。



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そうそう、私が本編中のどのシーンより熟視したのは、エンドロールに入った時の画面でした。

ラッカムの影絵風挿絵のような蔦模様や、お伽噺のわき役たちのイラストなどが、
スタッフの名前と共に次々とアニメーションで優美に表現されていきます。

素敵だったなあ・・・・そこだけ何回も繰り返し見てしまいました。
前回の記事でアップした、薔薇の透かし模様のシルバーリングの好みにも繋がっているし、

私の絵描きの血は薄いけど、やっぱり素敵な絵やイラスト、装飾模様などが、
今も変わらずとても好きなんだなと思い、それも自分で再確認した気持ちでした。



          







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