前回からの続きです。
まだの方はこちらからどうぞ → 「見えないものが見える友人~ルカちゃんの告白」

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繰り返しになりますが、不思議な話はよく耳にしていましたし、本でも好んで読み、自分自身でも体験があったのですが、理性では強く否定していて、私は長年ほとんど信じていませんでした。

なので、霊能力者といったタイプの人に自分から何かを聞くようなこともなかったのですが、その時以来、ルカちゃんからは色々と不思議な話を聞くことが増え、

あんなに最初の時に衝撃を受けたにもかかわらず、まだ前世などの不思議な話を全面的には信じることができずに半信半疑ながらも、ルカちゃんの話は否定することなく楽しく聞いていました。

自分に突然降って湧いた特殊能力に混乱していた彼女にとっても、疑ったり否定したりする気配が全くなく私が彼女の話を信じたので、拍子抜けするほどほっとして、とても勇気づけられたようでした。


その電話からひと月ほどあとに、また彼女と電話で、自分に合ったリラックス法について話していたら、「花陽さん、脚をマッサージするといいですよ」と言われました。

私には本物の火が特に効くので、キャンドルを灯してじっと見つめると、心身の安心感につながって癒しになる、というのも、緑茶より今は香りのいい紅茶を淹れるといい、と言われたのも、

どちらも私のもともと好きなものなので、なるほどと納得なのですが、なぜ突然脚のマッサージが出てきたんだろう? と不思議に思って聞いたところ、

誰でも背後に、今の自分に一番強く影響を与えている「前世の自分」というような人がいて、私の場合その人が生前脚(足)が悪かったので、少なからず現在の私にもその影響があるのだというのです。

(背後の人は、時期により自分の状態により、入れ替わったりするということでした。)


脚は別に、今、なんともないけどなあ、と思いつつ、そういう時、ルカちゃんが一生懸命、自分に見えているものを言葉にしよう、私の役に立とう、としてくれる真心が伝わって来るのが嬉しくて、

いつも私は、彼女のそういう話を素直に聞いていました。


どこの国かははっきりわからないけれど、フランスとかドイツとか、数百年前のヨーロッパのどこかだと思う。

脚が悪いので外で遊べず、石造りの大きな家の窓から、一人でいつも外を見ていた女の子だった前世があるんです。

とルカちゃんが言うので、ん? それはどこかで聞いたことがあるような、と思い、半分冗談で、

「あはは、まるでクララみたいだね。ほら、アルプスの少女ハイジの。」
と言ったところ、彼女は、自分に見えているイメージが伝わった! とばかりに嬉しそうに、

「あ、そう! そうです! ちょうどそんな感じなんです、まさにクララみたいな子でした。時代はちょっと違うかもしれないけど。」と・・・。




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家は裕福だったので、衣食住に不自由はなかったものの、冷たい父親はじめ家族とは心の交流もなく、家の中に閉じ込められたまま、いわば一生飼い殺しの状態で、40歳くらいで孤独のまま亡くなった。

生前は物語が好きで、本を読んでいる時だけは自由に外の世界を歩き、旅することができるのを楽しんでいたし、誰に届くこともなくても、繊細な詩をひっそりと書いたりもしていた。


その人が、花陽さんにはもっと自由に色々なところを見て歩いて、旅をして、人生を楽しんでほしいと思っているんです、と、

とつとつと語る彼女の話を総合すると、そういう内容でした。


ここで、その前世の記憶をふっと思い出した、なんて書けたら素敵なのですが、正直、その時も全然ピンと来ず、残念ながら今もってそんな前世の記憶が私の中に浮かぶことはありません。

でも、その話を聞いている最中から、ひとつの古い記憶を思い出していました。


(続く)→ 続きアップしました「クララのような前世2~古い記憶との符合